2013年4月30日火曜日

国立科学博物館 江戸人展

上野の国立科学博物館に行って来ましたよ。
お目当ては、企画展「江戸人展」。
珍しいものが色々見れて大変楽しゅうございました。

一般展示の一角でやってる体裁なので、そんなに規模は大きくないです。
具体的には、日本館のワンフロアの 1/2 のスペース。
その代わり、常設展の入場料 600 円のみで見ることができるので非常にリーズナブルっ・・・良心的価格でございます。

展示内容は、江戸時代の遺跡から発掘された江戸時代の人たちの骨を基にしています。しゃれこうべに肉付けをして当時の人の顔を復元してみたり、職業ごとの骨の摩耗具合を調査して特徴分析してみたり、刀傷の付き具合を実際にチェックしたり。

しゃれこうべには階級ごとの差がはっきりと出ていて、硬いものを食べていた一般庶民はアゴががっちりとした顔つきであるとか、柔らかいものを食べていた貴族階級はアゴが発達せずに面長の顔になっているとか、そういった興味深い特徴がはっきりと見て取れました。

ミイラ化した人の学術的な分析資料なども。これは映像だけでしたが、ミイラを3Dスキャナに掛けての分析などを。

また、江戸時代に日本を訪れた外国人、エメ・アンペールが、当時の日本の様々な日常風景を精密なスケッチにしたものも展示されてましたが、これがまた非常に写実的でため息が出るほど美しいものでした。


ちなみに常設展のほうも一通り見て回りましたが、地球館の 2F に、新たに「はやぶさ」のレプリカが展示してありました
映画の撮影に使ったものを寄贈されたそうです




 復元展示の説明パネル

実際にしゃれこうべに肉付けして復元してみたモデル像
江戸時代の町人女性
わりと一重でのっぺりした印象ですね


大名男性のしゃれこうべ復元像
子供のころからやらかいええもんばかり食べてアゴを鍛えてないので、面長です



エメ・アンペールのスケッチ
武士階級の結婚式の様子が仔細に描かれています


罪人の護送のワンシーン
左側籠に縛られて閉じ込められてるのが罪人のようです
それをめずらしそうに見に来る子供など


飛脚
一日何時間も延々と走る仕事ですね
なにそのスゴイ筋肉




江戸時代の女性の髪型をカツラで展示したもの
時代ごとの流行り廃りもありましたし、職業ごとによっても違い、数十種類もの髪型がありました




2013年4月22日月曜日

宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 調布航空宇宙センター一般公開(4)

VTOL の試験機。機体の真ん中に垂直に付いている4つのファンで、垂直離陸および着陸を可能とする飛行機ですね。
ラジコンサイズですが、実際にフィンを稼働するデモが行われていました。



 

VTOL 垂直離陸機の試験機






こちらは、6.5m×5.5m の巨大な風洞実験施設の航空写真図
いくつものビルをつなぎあわさった超巨大な風洞実験設備です
これまた巨大な送風機でここに風を送り込んで循環させ、内部に置いた飛行機の模型がどのように風を切るか、などのシミュレーション実験を行うことができます

試験用飛行機模型
かなりサイズは大きい

 

人との対比
大きさがよく見て取れると思います


離れたところから
風洞の巨大さを実感できます

 
 
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宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 調布航空宇宙センター一般公開(3)


ヘリコプターの運転シュミレータと展示実機など。


ヘリコプターのフライトシミュレータです。本物のヘリは操作失敗すると墜ちて死にますので、まずはこういうので練習を重ねましょう。操縦席と、前面の巨大な円筒状スクリーンで構成されています。操縦席は可動式で、操作に合わせて油圧ジャッキで傾くっぽいですが、一般公開の日は大勢乗りますので、固定状態でした。
しかし不思議なものです。視野を全部おおう巨大スクリーンの効果で、映像が傾くだけで足元が傾く確かな錯覚を感じました。すごいこれ。ずっと見てると酔いそうなぐらいのふわふわ感。




フライトシミュレータ横から


一般公開の大盛況につき見学者多数


コックピットは本物っぽいですね

 

これは実機展示の牽引用途用特殊カー

 
 

プロペラ飛行機の実機展示も
さすがにこれはデモで動きません

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宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 調布航空宇宙センター一般公開(2)


ターボファンエンジンの実験施設の様子です。

巨大なエンジンがむき出しで天井から据え付けられており、動かして各種実験を行う設備のようです。
このエンジンは各種研究実験用に専用で用意されてるものなんだとか。
まあこういうケーブルや線がごちゃごちゃしている光景は、いかにも「研究所」風で色々と理系魂がそそられるものが大ですね。
2階から見下ろして、階段を降りて1階に進む見学ルートなので、様々な角度からエンジンの姿を楽しむことができます。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 調布航空宇宙センター一般公開(1)


宇宙航空研究開発機構は、内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省が共同して所管する独立行政法人です。


国土交通省主管の3独立行政法人。海上技術安全研究所 (NMRI)、電子航法研究所 (ENRI)、交通安全環境研究所 (NTSEL) とは完全に別組織扱いですが、研究所の敷地がお隣さんということもあり、同日に一般公開の開催をしているようです。

当然、こちらも見て来ました。

ボリューム的には、国土交通省主管の3独立行政法人に匹敵する広さの展示会場で、内容も豊富です。ちょっと離れた調布飛行場の側に第二会場が有り、こちらも含めるとかなり駆け足て見て回ってようやっとといった感じです。
無料バスが往復で運行してますので、あらかじめ計画に入れておくと良いでしょう。




 
 

ジェットエンジンの展示
この精密さは芸術品ですね、うっとり




月探査ロボットの研究模型

 

月の砂に最適なタイヤはどれでしょう?
色々な形状のタイヤを試してるようです


 
 

キャタピラ式のトルーパーの実働デモ
太陽パネルで光を受けて発電した電気で、ゆっくりと動きます
これも陰影相まって大変綺麗ですね




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交通安全環境研究所 (NTSEL) 一般公開


独立行政法人交通安全環境研究所(NTSEL:National Traffic Safety and Environment Laboratory)。国土交通省所管の独立行政法人。車や列車に関する研究をやっているようです。トラックの燃費改善、エンジン騒音の軽減、自動ブレーキシステムの開発、ドライビングシミュレータの開発、列車シミュレータの開発、霧状態を発生させるシミュレータなど。

屋外で行う自動ブレーキシステムのデモンストレーションは、雨のためか残念ながら中止になってたようですが、屋内での展示やデモは大盛況でした。



 
 
 

車の衝突サンプル
なかなかの迫力ものですね



 

電車でGO!


霧を発生させるシミュレーション室のデモです
ほんとになんも見えなくなります


霧の中の運転はキケンですね的な


実験棟の説明



消音実験室
部屋の中で発生した音は、壁に全部吸われて反射しないので、正確な計測が可能になります


この壁構造で音のエネルギーを全部吸収するからくり

 
 




車の走行風を吐き出す装置
これも体験できましたが、すごく強力な扇風機的な

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